C60を眺めてみよう。
(写真多)
ジオメトリの話やンプレは次の機会ということで、
まずはC60を眺めていて思ったことなど。
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まずは全体。
サイズが480Sということもあってか、細身のクラシカルな美しさというよりは
モノコックのような、非常にマッシブなフレームという印象。
ホイールもある程度高めのハイトが似合いそうな雰囲気。
ヘッドチューブ。
上下異型(1-1/8.1-1/4)はC59から継続。
ヘッド周りのワイヤリングはサイクルフリーダム岩佐店長のC60を参考に、シフトケーブルを左右逆にしました。
こっちの方が取り回しが遥かに楽ですね。
ダウンチューブはジルコデザイン?スターチューブ?四角チューブの角を潰したような形。
ラグドカーボンは丸チューブという一般感覚から大きくかけ離れた見た目です。
トップチューブも同じような形状。
後方に行くに従って少しずつ丸に近い形に変わっていく辺りが芸が細かい。
白に金の塗装が映えますね。
黄色がかった白から青みがかった色に変わり、黒に移る境目が非常に美しいです。
しかし、この配色は素晴らしいですね。
少し和を感じる部分もあります。
白虎や龍といったイメージがなんとなく浮かび、
金色の部分は蒔絵のような印象を与えます。
ヘッド側のラグ接続面。
すごい形。
ステー集合部。Q2ステーの不思議については別記事で書くとして、
今回は集合部のラグ形状が気になる所。
トップチューブと接続するラグ部分は、上辺が下辺よりも長くなるように作られています。
(コルナゴのサインの後ろあたり)
引用:バイシクルドットコム
C59のトップチューブ接合部は、下辺が長いのです。
そして、これはLOOK 585も同じでした。
気になって調べてみると、
引用:ワイズロード
EPSは上が長いんです。興味深いですね。
さらにさらに。
引用:RichardCleaver.com
EPSをC59のQ2ステーに差し替えたEPQは、下が長い。
ステーを差し替えただけではなかったんですねぇ。
こうなったら全て調べてみます。
引用:PedalRoom
Extreme-Powerは上。
引用:cyclingnews.com
Extreme-Cは下。
引用:Weightweenies
C50は下。
引用:flicker
C40も下。
まとめると、
上::C60、EPS、Extreme-power
下:C59、EPQ、Extreme-C、C50、C40
となりました。
とても興味深いです。
コルナゴはラグの形状により"何か"をコントロールしているのでしょう。
なんとなくですが、下を長い形にするとしなりか快適性が増すんでしょうかね。
ちなみに、日本のしなり系ブランドGDR(故)を調べてみると、
初代モデルのメテオスピードが下が長く、
次の世代となったNew メテオは上が長い形でした。
上から見るとこんな感じ。
繊細なペイントが美麗です。
シートステー。
ここだけトリコローレが入ってます。
形状は角を丸めたスクエア。ストレート形状です。
BB周りも非常に大きくなっています。
BB86なので、モノコック系カーボンフレームのBBに匹敵するボリューム。
BBはコルナゴの「スレッドフィット82.5」という規格となっており、
PF用のBB受けを金属で成形し、フレームに挿入する形。フレームと別体なので、交換が可能になってます。
構造としては、これまでのねじ切りBBの外側部分がスレッドフィット82.5であり、そこにBB86をベアリング代わりに入れるような感じです。
チェーンステーは超極太。
リーフチェーンステーの面影を残しつつも、非常に複雑な形状をしています。
上から見るとこの通り。
内側にまで大きく張り出したチェーンステーは、後ろに行くに従って丸パイプに近い形に収束していきます。
このチェーンステー、ボリュームがありすぎて25cタイヤがギリギリです。
シートピラーはまるで大理石の柱のように、ドーンとそびえ立っています。
丸パイプがBBに近づくにつれて四角くなり、ボリュームを増していきます。
ピラーは31.6mm。
フロントフォークもごっつい感じになってます。
先に向かうにしたがって丸っこくなっていく、少しうねった形。
後ろ側のリブが凄いです。
筋肉のような縦方向のリブと、ラグのような横方向のリブ。
ストレートフォークは美しいですね。
BB下にはシリアルナンバーが刻まれたメタルプレートと、
EPS用のバッテリー用穴が。
軽量フレームには到底見られないような仕様です。
BB裏には小さなブリッジが。
FD用のワイヤーを通すところですが、
引用:Y's road
Master X-Lightにも同じブリッジがあります。
FDの直付台座にもクローバーマークが。
ちょっと嬉しいポイント。
ヘッドからフレーム内部を覗くとこんな感じ。
チューブ自体は非常に綺麗ですが、接着剤がモリモリはみ出してます…w
いいんかいな。
その1。
ヘッドのロゴ。
クローバーマークだけではなくアルカンシェルが入ってるのが良いですね。
アルカンシェル帯の青部分にこっそりMade in Italyと書かれているのがポイント高いです。
その2。
途中でペイントが終わっている部分で、ロゴの色が丁寧に切り替えられていること。
写真ではCの部分で、一部だけ白を吹いてあります。
手作業ならではでしょうか。
その3。
シートピラーの左右非対称ペイント。
この巻き付くような塗装。眺めているだけでうっとりします。
左右非対称というのがまた良し。
その4。
後ろ姿。
正しくロードバイク、といったらいいのか。
直線的なパイプで構成されたフレームは、最近のカーボンロードの中ではむしろ新鮮に見えます。
とはいえ大径化などの進化はしているので、ネオクラシックという感じ。
その5。
トップチューブの金色のクローバーマーク。
上から見ると、非常に美しい。
乗っている時に下を見るとテンションが上がります。
大変美しいフレームですが、色選びが難しいです。
ブライトカラーのBORAを履かせてみたのですが、まあ似合わないこと。
ステルスカラー系のホイールが一本欲しくなってきました。
まずはC60を眺めていて思ったことなど。
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フレームを眺めてみる
まずは全体。
サイズが480Sということもあってか、細身のクラシカルな美しさというよりは
モノコックのような、非常にマッシブなフレームという印象。
ホイールもある程度高めのハイトが似合いそうな雰囲気。
ヘッドチューブ。
上下異型(1-1/8.1-1/4)はC59から継続。
ヘッド周りのワイヤリングはサイクルフリーダム岩佐店長のC60を参考に、シフトケーブルを左右逆にしました。
こっちの方が取り回しが遥かに楽ですね。
ダウンチューブはジルコデザイン?スターチューブ?四角チューブの角を潰したような形。
ラグドカーボンは丸チューブという一般感覚から大きくかけ離れた見た目です。
トップチューブも同じような形状。
後方に行くに従って少しずつ丸に近い形に変わっていく辺りが芸が細かい。
白に金の塗装が映えますね。
黄色がかった白から青みがかった色に変わり、黒に移る境目が非常に美しいです。
しかし、この配色は素晴らしいですね。
少し和を感じる部分もあります。
白虎や龍といったイメージがなんとなく浮かび、
金色の部分は蒔絵のような印象を与えます。
村方@murakata_あれだな、コードギアスのランスロット
2016/08/27 15:36:33
ヘッド側のラグ接続面。
すごい形。
ステー集合部。Q2ステーの不思議については別記事で書くとして、
今回は集合部のラグ形状が気になる所。
トップチューブと接続するラグ部分は、上辺が下辺よりも長くなるように作られています。
(コルナゴのサインの後ろあたり)
引用:バイシクルドットコム
C59のトップチューブ接合部は、下辺が長いのです。
そして、これはLOOK 585も同じでした。
気になって調べてみると、
引用:ワイズロード
EPSは上が長いんです。興味深いですね。
さらにさらに。
引用:RichardCleaver.com
EPSをC59のQ2ステーに差し替えたEPQは、下が長い。
ステーを差し替えただけではなかったんですねぇ。
こうなったら全て調べてみます。
引用:PedalRoom
Extreme-Powerは上。
引用:cyclingnews.com
Extreme-Cは下。
引用:Weightweenies
C50は下。
引用:flicker
C40も下。
まとめると、
上::C60、EPS、Extreme-power
下:C59、EPQ、Extreme-C、C50、C40
となりました。
とても興味深いです。
コルナゴはラグの形状により"何か"をコントロールしているのでしょう。
なんとなくですが、下を長い形にするとしなりか快適性が増すんでしょうかね。
ちなみに、日本のしなり系ブランドGDR(故)を調べてみると、
初代モデルのメテオスピードが下が長く、
次の世代となったNew メテオは上が長い形でした。
上から見るとこんな感じ。
繊細なペイントが美麗です。
シートステー。
ここだけトリコローレが入ってます。
形状は角を丸めたスクエア。ストレート形状です。
BB周りも非常に大きくなっています。
BB86なので、モノコック系カーボンフレームのBBに匹敵するボリューム。
BBはコルナゴの「スレッドフィット82.5」という規格となっており、
PF用のBB受けを金属で成形し、フレームに挿入する形。フレームと別体なので、交換が可能になってます。
構造としては、これまでのねじ切りBBの外側部分がスレッドフィット82.5であり、そこにBB86をベアリング代わりに入れるような感じです。
チェーンステーは超極太。
リーフチェーンステーの面影を残しつつも、非常に複雑な形状をしています。
上から見るとこの通り。
内側にまで大きく張り出したチェーンステーは、後ろに行くに従って丸パイプに近い形に収束していきます。
このチェーンステー、ボリュームがありすぎて25cタイヤがギリギリです。
シートピラーはまるで大理石の柱のように、ドーンとそびえ立っています。
丸パイプがBBに近づくにつれて四角くなり、ボリュームを増していきます。
ピラーは31.6mm。
フロントフォークもごっつい感じになってます。
先に向かうにしたがって丸っこくなっていく、少しうねった形。
後ろ側のリブが凄いです。
筋肉のような縦方向のリブと、ラグのような横方向のリブ。
ストレートフォークは美しいですね。
細かいところ
BB下にはシリアルナンバーが刻まれたメタルプレートと、
EPS用のバッテリー用穴が。
軽量フレームには到底見られないような仕様です。
BB裏には小さなブリッジが。
FD用のワイヤーを通すところですが、
引用:Y's road
Master X-Lightにも同じブリッジがあります。
FDの直付台座にもクローバーマークが。
ちょっと嬉しいポイント。
ヘッドからフレーム内部を覗くとこんな感じ。
チューブ自体は非常に綺麗ですが、接着剤がモリモリはみ出してます…w
いいんかいな。
個人的萌えポイント
その1。
ヘッドのロゴ。
クローバーマークだけではなくアルカンシェルが入ってるのが良いですね。
アルカンシェル帯の青部分にこっそりMade in Italyと書かれているのがポイント高いです。
その2。
途中でペイントが終わっている部分で、ロゴの色が丁寧に切り替えられていること。
写真ではCの部分で、一部だけ白を吹いてあります。
手作業ならではでしょうか。
その3。
シートピラーの左右非対称ペイント。
この巻き付くような塗装。眺めているだけでうっとりします。
左右非対称というのがまた良し。
その4。
後ろ姿。
正しくロードバイク、といったらいいのか。
直線的なパイプで構成されたフレームは、最近のカーボンロードの中ではむしろ新鮮に見えます。
とはいえ大径化などの進化はしているので、ネオクラシックという感じ。
その5。
トップチューブの金色のクローバーマーク。
上から見ると、非常に美しい。
乗っている時に下を見るとテンションが上がります。
大変美しいフレームですが、色選びが難しいです。
ブライトカラーのBORAを履かせてみたのですが、まあ似合わないこと。
ステルスカラー系のホイールが一本欲しくなってきました。
コメント一覧 (6)
-
- September 20, 2016 21:17
- 内部の接着剤は残念ですが・・・グラデ塗装は見てるだけで惚れ惚れする出来で素晴らしいですね!
-
- September 22, 2016 23:23
- >ぶらいんどさん
グラデ部分は本当に素敵だと思います。
接着剤はまあ、しょうがないかなと。塗らなすぎで剥がれるよりはw
-
- October 03, 2016 23:29
- 美しいペイントは飽きさせることなく、ただ魅入られてしまいます。
機材、というよりは美術品のような、代えがたい価値があるようにも思えて
C60からの乗り換えは難しいのでは、と心配したりもしますがいかがでしょうか?
私事ですが、もう16年も前に購入したC40のマペイカラーをいまだ乗り続けています。
今となってはすごく細身ですが、そこも気に入っています。
C60のフレームジオメトリーを見ると
私の適正サイズはスローピングの480Sかホリゾンタルの530…、なんて夢想しています。
「小は大を兼ねる」というようなコメントがありましたが
むらかたさんがスローピングを選ばれた理由、是非知りたく思います。
-
- October 04, 2016 17:39
- >鬼のパンツさん
コメントありがとうございます。
C40羨ましいです!未だにコレクションに加えたい一台ですね。
コルナゴの上級グレードに共通する「ペイントだけで十分所有欲を満たす」という強みはなかなか他のフレームが持ち得ないところです。
一度コルナゴを買った人はまたコルナゴを買う、といった話を昔聞いたことがありますが、それは「コルナゴを買う人が求めているものは、他のメーカーには無い」という意味だなと感じました。
実は、480sと530ホリゾンタルはリーチがまったく同じなのでどちらでも乗れるのです。
ただ、個人的には3つほど理由がありスローピングを選びました。
1つめは、入手性の違いです。
スローピングモデルはかなり流通しているのですが、ホリゾンタルはなかなか在庫が無く、入手が難しい蛍光にあります。
2つめは、ジオメトリです。
ホリゾンタルモデルとスローピングモデルではシート角が0.5°違うのですが、コルナゴ純正のセットバックのあるシートピラーを使おうと思うと、480sの74.58°というシート角でないとサドル位置が前過ぎてしまうのです。
3つめは、見た目です。
C60はかなりパイプが太くなっているので、ホリゾンタルだとヘッド周りがかなり寸づまった印象になってしまうという個人的な感想と、
脚長から考えるにホリゾンタルにするといよいよシートピラーが出ない、という切実な問題と(笑
大きいサイズでホリゾンタルに乗られている方の写真を見るとたしかに格好良いのですが…
個人的には、トップチューブのスローピング角度とステムの角度が揃っていると、ホリゾンタルとはまた違った美しさがあるなと感じています。
-
- May 20, 2017 01:38
- ラグ裏の接着剤ですが、足りないよりは、はみ出ているくらいのほうが強度的に有利でしょう。カーボン積層自体がいい加減な某メーカーと比べれば、むしろ誠意と言っていいほどです。
-
- May 20, 2017 09:52
- >赤TIMEさん
おっしゃっていることはその通りだと思います。
ただ、LOOKでは内部を綺麗に処理していたので、少し驚いた次第です。
強度的には良いのでしょうが、個体差が生まれそうな気もしますね(笑)
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