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自販機のそばを食べに行こう。


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今年4つ目のブルベ、今回は300kmです。
走ったのは最近よくお世話になっているAJたまがわさんのBRM523 足尾300。



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一山ガッツリ登りに行く感じ。

AJたまがわでは今年から東京の千葉側発ブルベが開催されているので、荒川付近の住民である僕としては大変ありがたく参加させて頂いています。


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装備メモ 


五月にしては暖かい日で、東京の気温は27℃/16℃。
試走レポートでは下りや夜間はそこそこ寒いとのこと。
また夜に降雨の可能性があったので、

・薄手の長袖+夏用インナー+夏用ビブ

を軸に、

・長袖ジャージ
・冬用タイツ
・折りたたみウインドブレーカー 
・秋冬用グローブ

をオルトリーブLに。
冬用アンダーの方が携行性が高かったのですが、上から羽織れる物のほうが着脱に時間を取らないのでそそちらを選択しました。




走ってみて


集合場所までは15kmほどなので、5時半ごろに家を出ました。
300kmなので余裕を持ってゆったり走ろうかなという感じ。
初めてブルベを走った年は一秒でも惜しく、とにかく焦って踏める時に踏んだりして時間を削っていたのですが、今では少しは慣れて来たようでのんびり燃費第一走行が出来るようになりました。
ちなみに完走後に確認したところ、今回の平均心拍数は134bpmだったので目標通りです。


■START〜PC1 51.0km 

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江戸川CRを走り、6時5分に到着。
今回はサークルの後輩であり現幹事長のみつをが一緒です。
登りとロングライドに強いのでおそらく今年中にSRを取りそう。

道が荒れている所がいくつかあるそうなので、タイヤをMavic Yksion Proから個人的定番のPanaracer RaceA Evo2へ変更してきました。
このタイヤは僕のスタンダードで、値段以上に耐パンク性とグリップに優れていると思います。




他のブルベと日程的にかなり被っていたためか、出走は少なめの34名。
ウェーブ0でスタートです。

07:00


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PC1までのルートは江戸川沿いの平坦ルート。
向かい風気味な上に道が狭いので、意識的にペースを落として前の参加者と距離を取るようにします。
この区間で頑張ってもたいして稼げないので落ち着いて。
酷く路面が荒れた部分がいくつもあり、注意して走行。
 

途中、大きめの鳥居の前を通り過ぎました。
「Ingressのポータルになってそうだなー、ハックしたいなぁ」と思いながら通り過ぎたのですが、その瞬間ガーミンの画面上の地図に異常が発生。
コースを外れているアラートは鳴らないのに、画面上では500mほど右にある線路上を走っていることになっています。
不思議に思いながら走っているともう一つ別の鳥居の前を通り過ぎました。
と、その瞬間にGPSルートが回復。
帰り道に同じ場所を通った時もガーミンのGPSが同じ異常を示したので、 あの鳥居からはきっとGPSジャマーか空間を歪める何かが出ているんだと思いますヽ(´ー`)ノ


 ■PC1〜通過チェック 55.7km

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09:05
かなり気温が高かったので、PC1ではオレンジジュース1Lとクーリッシュバニラを。
クーリッシュは走りながら食べられるので結構使いやすいなーと思いました。

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農道を通り…


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橋を渡るとそこは、グンマ県…










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引用:新潮社 くらげバンチ 『お前はまだグンマを知らない』 第一話より




 …なんてことを考えながら、相変わらずのんびりと走っておりました。
サイクリング日和だな~という感じ。 


通過チェックは106km地点なのですが、92km地点〜169km地点はコンビニが無いということなので手前のコンビニに入ります。
ここではポカリスエット900mlを購入。オレンジジュースと混ぜると丁度良いと思います。
それから豆大福を一つ。

…と、ここで後輩のバイクからプシューという音が。

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パンクでした。
しかもRaceAで一番防御力の高いセンタートレッド部分にざっくりと貫通傷が入ってます。 
ガラス片か何かが刺さってチューブまで到達した気配。 
後輩が裏側からタイヤブートを貼って表から瞬間接着剤を注いでいる間、僕はウェットティッシュで自転車を掃除していました。
20分ほど時間を取りましたが、とりあえず走れそうな感じになったので再スタートします。

■通過チェック〜PC3 63km

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12:06

小さめの坂を登ってトンネルをくぐり、通過チェックの『清流の郷かすお』に。
最初はここがPC2だったのですが、直前に通過チェックに変更されました。
後で見ると、ここで頂いたレシートの時間がかなりズレていました。おそらくこれが変更の理由かなと。

ちなみに食べたのは「ゆずリゾット」。ゆずアイスに米が入ってます。

 
そしてここから今日のメインディッシュ粕尾峠へ。

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序盤の10kmほどは粕尾川の横を通る1~2%ほどのゆるい登り。
綺麗な景色を眺めながら楽しみます。

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肩を先に動かす!

段々と勾配がキツくなってきます。メーターよみで10%を超えるところもちらほら。
まだ頂上まで20kmほどあるはずなので、「コンタドールのダンシングごっこ」をやってみたり坂に悪態をついたりしながらえっちらおっちら登っていきます。

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最後の5kmほどは38のつづら折りが続く激坂区間。
メーターで15%の文字が見えた時は愕然としました。

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36tじゃなくて34tにすればよかったかなーと思いながら、とりあえず心拍を有酸素域に留め這い上がります。
途中で休憩するほどではなかったのが救いですね。

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最後のカーブを超えて…


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登頂。
別に『粕尾峠頂上』みたいな看板があるわけでもなく、ちょっと寂しいですが達成感は結構なものです。

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yes!


ここからはガッツリ下り区間。
事前のレポートでは「大量の砂が浮いており大変危険な区間。 15km/hほどが推奨」とのことだったので相当警戒していきました。
が、下ってみると「まあブルベの下りってこんなもんだよなー」という程度。
攻めて下ったとしたらコーナーのブレーキングで砂にグリップが持って行かれて大変なことになりそうでしたが、減速時だけ気をつければ他は結構まともな路面でした。
天城峠旧道の下りに比べたら天国でしたね(それはそうだ)。
対向車も少なく、ここで想定より時間が稼げたので大変ありがたかったです。



粕尾峠を下るとそこは足尾。
小学校の教科書でよく見た「足尾銅山鉱毒事件」の足尾です。
山間に突如現れる広大な街や、横を流れる渡良瀬川を眺めながら当時のこの地域に思いを馳せます。

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かつて公害の源になった地域だとは思えない、綺麗な空と川でした。

渡良瀬川を下る方向に走って行くと、わたらせ渓谷鉄道や草木ダムといった名所が見えてきます。

その昔伊集院光のラジオで「2人の若手芸人のどちらかにドッキリを仕掛けて草木ダムに無一文で置き去りにしてくる」という企画をやっていて、その回が僕は大好きでした(ひどい企画ですがw)。
もう10年以上前の放送なんですが、その舞台となった場所(ラジオなので当然頭の中にしか無い風景)を今になって実際に眺めているのが、なんだかとても不思議で面白かったです。

 
 
そして草木ダムを超えて、PC2のちょっと手前に…

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今回の僕の最大の目的地が…

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丸美屋自販機コーナーです!


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ずらっと並ぶレトロな自販機。
全国でも数十台(数台?)しか稼働していないうどんそば自販機や、ラーメン自販機、トースト自販機などがあります。

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ラーメンの自販機です。
チャーシュー入りか唐揚げ入りが選べます。
300円。


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有名なうどんそば自販機。
当たりだと海老天が乗ったものが出てくるとか。
隣にはひもかわうどんバージョンの自販機もありました。
250円。


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トーストの自販機。
ツナマヨかハムチーズが選べます。
200円。

これ、これを食べるために僕は来たんです!

ということでまずは、そばを!

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出来上がりまで20秒ほど。
カウンターがニキシー管です!(Black Ops!)


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カシャンと出てきました。
かき揚げそばです!はずれ!
ねぎがくっついてるのはご愛嬌w

熱々で、普通に美味しいそばでした。
駅の立ち食いそばより美味しい気がします(ブルベ中であることを差っ引いても)。
後輩はうどんを頼んでました。
 
せっかくここまで来たので、ハムチーズトーストも食べます! 

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ちょーーーー熱かったです。
隣に吊るしてあった軍手無しではとても持てないレベルでした。
注文毎にものすごい熱で一気にトーストしてるみたいですね。
 
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一口食べたあとで失礼。
これもまたふつーに美味いです。
山奥で200円で食べられるならいいものだーとしみじみ。

最近思うのですが、ブルベ中に一度はコンビニ飯ではなくちゃんと暖かいご飯を食べるべきですねー。
これだけで夜に入ってからの身体の動きが随分違う気がします。

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というわけで、20分ほどかけてガッツリリフレッシュさせて頂きました。
いい所でした、オススメです。


■PC2〜PC3 51.3km

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16:19
PC2ではポカリスエット900mlを購入。 
先ほどゆっくり休んだのでここは早めに出発。

この先には激坂で短めの峠が三連発です。
猪子峠、藤坂峠、須花峠とそれぞれ登っていきます。
が、この区間は相当余裕がなかったのでよく覚えてないです。

というのも、粕尾峠を超えたあたりで今年始めからブルベの度に発生する「大腿四頭筋の終わり」が。
なぜか150kmほど走ったところで踏み脚側が全く使い物にならなくなり、そこから先はちょっとした向かい風で急減速。 登りも踏めず。
バイクを新車に変更してから顕著になってきたので、現在克服のために試行錯誤中です。

■PC3〜PC4 46.7km

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19:00
薄暗くなってきました。
ちょっとカロリー不足気味なので、カルビ弁当、リポビタンD、オレンジジュース1Lを購入。
気温も少しずつ低下してきたので、ロングタイツだけ着用します。

PCを出て直ぐに、結構な登りに入ります。
2kmほど延々と続くつづら折り。
街灯が全くありません。
後ろを振り返ると呑まれそうな闇が広がっています。
しかし、ゆったり登っていると遠くの方に街の灯が。
空が曇り気味で星を楽しめなかった代わりに、夜景を楽しみながら頂上へ。
後で確認したら13%の登りが続くような過激な登りだったようですが、夜はそういった感覚も麻痺するのでワリと楽に登れた感じがします。

当然下り側も急勾配。
ライトをフルに点灯し、GPSで先のルートを確認しながら安全に下ります。
頭の中ではイニシャルDの"ギャアァァッ"という効果音が(妄想)
夜の峠は最高です。

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ここから先は往路に合流します。
同じ道のはずですが、暗くなると全く違う道に見えるから面白いですね。

 
■PC4〜GOAL 35.9km

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22:06
ここまでくれば後はのんびりナイトサイクリングです。
PCではメープルミルクティーを飲み、ぷっちょ完熟メロンをポケットへ。
走りながらちょくちょく口に放り込んで燃料切れを防ぎます。


夜間の江戸川脇は交通量もさほど多くなく、そこそこスムーズに進みます。
かなり脚がある後輩がこの区間をゴリゴリ引いていくので、後ろにぶら下がっていました。



ゴールの7km手前から前に出て、最後の追い込み。
といっても27km/h程度の速度ですが。向かい風だったので…


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ゴール。
到着は23:59
ギリギリ日帰りブルベを達成しました。 
家にはまだ帰れてませんが。


■GOAL後

近くの公園が受付になっているので、数キロほどふらふら走っていきます。
いつものことですが、ブルベが終わると途端に力が抜けますねー。

受付で完走認定した後、コーラを頂いて帰りました。
完走タイムは16時間59分。

水辺だからか深夜だからか判りませんが、急に冷え込んだのでそれまでお荷物だった長袖ジャージを羽織ってゆるゆる帰ります。
真っ暗な江戸川CRは全く道が判らず(江戸川CRは複雑なのです)気がついたらダートに突っ込んだりしてましたが、2時ごろには無事帰宅できました。

 
今回はのんびりサイクリングのようなブルベでした。
写真の多さが余裕を物語っている感じがします。
でも楽しい夜間走行が早く終わってしまうので300kmだとちょっと短いかなーとも思ったり。
あとアップダウンの激しい方が得意なので、意外とペースが上がらなくて辛かったです。



AJたまがわの皆様、お世話になりました。
またよろしくお願いします。 




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