cervelo

エアロロードとライトウェイトロード、どちらを選ぶべきか。
Bikeradarに興味深い記事が上がっていました。

Bend in the Road: The end of the road bike

 
The road bike is dead という刺激的な書き出しから始まる記事ですが、一言で言えば

"最近のロードバイクはどんどん機能特化してるから、本来の"ロード"バイクが無くなりつつあるよね"

という話です。
エアロロード、エンデュランスロード、グラベルロード、クライミングバイクなどなど。
確かに一昔前はコレ一本で何処でもオーケー、という展開が殆どでしたよね。
最近はどのメーカーでもエアロロードと軽量ロードの二本柱のラインナップを揃えていますし、大きめのメーカーではエンデュランスロードも加えて三本柱なんてことも。

ridley



RIDLEY NOAHやSPECIALIZED Vengeが火付け役となったエアロロードブームも数年が経ち、ブレーキの構造や重量面なども含めかなり成熟してきた感があります。
こうなってくると今自転車を買おうとする我々の前にはエアロロードと軽量ロードの2つの選択肢が平等に立ち上がってくる事となり、楽しくも大変悩ましい問題となるのです。
かく言う僕も新車購入の際に散々悩みました。
その際にCerveloのサイトに纏められていた情報が大いに役立ったので、ここで紹介しようと思います。



sponsored link





まず、エアロロードと軽量ロードの違いは何なのか?ということから。
それぞれのメリット/デメリットを考えてみると

■エアロロード
◯空力性能が高い
☓重量が比較的重い(フレームが900g〜1100g、フォークが400gほど)

■軽量ロード
◯重量が比較的軽い(フレームが680g〜800g、フォークが300g〜380g)
☓空力性能は普通

と、相対した存在であることが分かります。
当たり前過ぎるまとめですが、現状は空気抵抗と重量はトレードオフの関係にあるということですね。
(足して2で割ったらカムテール系のロードが出てきます)
他にも翼断面形状は横剛性が〜という話なども有ると思いますが、ここでは一度省略。


単純に考えれば、速度域が高い平地を得意とするライダーはエアロロード、重量が影響する登りを得意とするライダーは軽量ロードを選択すればいいように思われます。
本当にそうでしょうか?


CerveloのAsk the Engineersというページに掲載されている記事 "Pro bike choice by Robby Ketchell"  によれば別の見方もあるようです。
色々と面白いことが書いてあるのですが、意訳するとこんなことを言っています。

「 確かに登りにおいては軽量なロードの方が有利だが、もし貴方がクライマーであったとしても、山にたどり着く前に平地での猛烈な横風下におけるスピードアップで千切れてしまうかもしれない。そういった場合にはエアロロードが貴方を助けてくれるだろう。
つまり、強みを更に伸ばすのも良いが、逆に考えることも出来る。自分の弱い部分を機材で克服するということだ」

これこそ軽量平地大嫌い人間の僕がエアロロードに魅力を感じていた理由でした。平地が苦手だからエアロロードに助けてもらって体力をセーブする、というのは大変素敵な感じがします。
「登りは体重軽いからどうにかなるし、フレームに平地を助けてもらおう」というのが正解でしょうか?



いよいよどちらを選ぶべきか判らなくなって来ましたが、ここでもう一つの判断材料です。
同じくCerveloのThinking&Processesというページから、その名もズバリ"Weight vs Aero"という記事です。
ここでも重量とドラッグのトレードオフを計算したり面白いことが書かれているんですが、注目は"空力よりも重量の方が大事になるのは斜度何%からなのか?"という部分。 

ライダーの体重やコースによっても変化するが、平均して空力よりも重量が有利になるのは斜度8%から、と書かれています。 


…ただし400ワットのプロ選手の場合。 

250ワットのライダーであれば、200gの差が空力よりも影響するのは斜度5%から、とのこと。

ちなみに、恥ずかしながら僕のFTPは推定215ワット。ということはざっくり2〜3%くらいの坂から軽さが効いてくるのではないでしょうか。
殆どの坂では軽量であることの方がより有利に働くと考えても良さそうです。


11071501-thumb-370x380-7452
ジョニー・フーガーランドはNOAHでアップダウンの多いコースをハイスピードで駆け抜け山岳賞を獲得した



つまり、判断基準は
貴方が スプリンターかクライマーか ではなく
どれだけのパワーを出せるかということになるようです。
パワーの絶対値が高い人はエアロロードを、絶対値の低い選手ほど軽量ロードを選択したほうが良さそうですね。
何故なら、パワーがある人なら機材の重量差を物ともせず走ることが出来ますが、パワーの無い人にとっては重量が増える事は致命的であるからです。



 
しかし、250ワットのライダーでも斜度5%が閾値ということは、逆に言えば平地の巡航においてはエアロロードは絶対的有利を(例え体感できなかったとしても)持つということでもあります。
弱点を補うという点から考えれば、ブルベに於いては平地で向かい風の時の体力消耗を抑える為にエアロロードを選択するのも一つの手かもしれません。
特に登りの少ないルートであればエアロロードは良い選択になりそうです。 
サドルバッグが付けにくかったりするのは困った問題ですが。

そう考えるとエアロロードがより軽量化されていけば、エアロロードを選ばない理由は殆ど無くなっていくように思われますね。 
横風への対処や横剛性の確保を念頭に置くと、FELT ARシリーズやRIDLEY NOAHほどの翼断面形状エアロロードよりはSCOTT Foil(フレーム840g)やCOLNAGO V1-r(フレーム835g)のように、エアロと軽量のいいとこ取りというのが今後の最適解となるような気はします。 

9Z8Z3MsjyLOc-pieter-weening-orica-greenedge-cycling-team

こういったセミエアロロード(勝手に名付けますが)が700g台に突入すれば、6.8kgのUCI規定が変わらない限り最強の"ロード"バイクとして君臨したりするのではないでしょうか。


あー、考えれば考える程Supersix EvoとR5欲しいなぁ。


励みになります。

ブルベ(Brevet) ブログランキングへ