P1030284


つけて、乗ってみました。


※個人の感想です


今回の比較対象は常用しているZONDA(2008)/Racing Zero(2008)/RS80-A-C24(2012)、そして友人のギガンテックスリム38mmチューブラー


IMG_4892
今回交互に比較した手組38mm


今までに試乗したカーボンホイールは先輩のメカニコ50mmクリンチャーと上記の38mm。

メカニコ50mmはクリンチャーだったからか乗り心地が固めで縦剛性が高いけど、流す程度では空気抵抗云々は判らず。

38mmはBORAを買う前に平地でガッツリ踏んでみたんだけど、33km/hくらいからの速度低下が少ない…?と微かに感じる程度。
反フリー側ラジアルのせいか反応が鈍く、全体的には空力の良いRS80という印象(良いホイールだけどあまり面白くない)。


要は、ディープリム全体に対してかなり期待薄だったわけです。

どうせレース強度なんかではほぼ使わないんだし、カッコよさとカンパの乗り心地があれば、あとは向かい風で楽できたらいいかなと。



…と思って、一漕ぎ。

おぉ、軽い。


RS80で感じたスカスカ感を更に強くした感じ。

へー、BORA凄いじゃん。




二漕ぎ、三漕ぎ。



うわっ、なにこれ!!!


一言でこの感覚を表現するなら「動く歩道」


「このギアだとこれくらいの重さを脚に感じるよなぁ」という感覚を裏切って、脚がスコンとヌルンと落ちてゆく。

一漕ぎごとにものすごい勢いで加速して、サドルの後ろの辺りをギュッと押されているような感覚と共にグイグイ進んでゆく。


いや、なにこれ凄い。

自然に笑みが漏れてくるというか、へらへら笑ってました。

一瞬で25万円を納得させるこの快感。

ホイール変えてここまで違いが出たのって今まで経験が無くて、あまりの衝撃に圧倒される。





CRの直線区間に入って、ちょっとギアをかけてみる。

うっわ、なんだこれ、進む進む進む!

踏み込んだ時にペダルに感じる重さがいつもより軽い。


インプレでよく見る”ギア一枚軽い”っていうのがなんとなくわかった気がする。

ZONDAやRS80を履いてると32km/hくらいから「うーん、これ以上だと回すから踏むに変わるから脚使うなぁ」って感じが出てくるんだけど、BORAだとその感覚が37km/hくらいまで延長される感じ。

もしかするとこれが空力が良い(=空気抵抗が低い)ということなのかも。


今までより高い領域に”到達するまで”が楽になったので、実際のキツさと感覚上でのキツさが速度が上がるにつれて解離していく。

「あれ、いつもはそろそろしんどくなってくるのにまだ回せる…?」という変な感覚。

とはいえ本当に”一枚軽くなった”わけではなく、調子にのってそのまま37km/hを出し続けるとあっという間に身体の方が終わる


あくまで「ギアを一枚上げて高速度領域に到達しやすくなった」だけで、その領域を維持できるかどうかはホイールではなく結局乗り手次第ということ。

ただ、べらぼうに楽しい(ここ大事)



これがオーナーとしての贔屓目である可能性も否めないので、友人にもホイールを交換して乗ってもらった。

IMG_4894
 

結果、二人とも「BORAすげぇ」という結論に達しました。

「何が凄いのか判らないけど乗った瞬間に判る。全部凄い」というのが彼の感想。



IMG_4897


その後、軽いアップダウンを走ってみたり向かい風を走ってみたりして、ちょっと冷静になって感覚を拾ってみると…


◯快適性

25cタイヤの影響かホイール自体の性能かは判らないが、今まで乗ったホイールの中で一番快適。

RS80+RaceA Evo2 25cよりもさらに快適。

そのくせ路面状況はしっかり伝わってくるから不思議。


◯硬さ

レーシングゼロのような、踏んだ時にガツンとくる硬さはない。ZONDAに近い、硬すぎないちょうど良さ。ただ、リムが軽いからかスポークが短いからか、瞬間的な入力に対してレーシングゼロ並みの反応速度を見せる。恐ろしい。
(絶対的なスポーク硬さのせいか、ゼロ"並み"だがゼロよりは鈍い) 

◯ブレーキ
めっちゃ効く。アルミリムと全く遜色ない。
ただしワイドリムなのでブレーキによってはクリアランスがかなり厳しい…

IMG_4880

これ以上ワイヤー緩められない状況でこの狭さ。
EC90 Aero55買ってたらブレーキ買い替えだったかも。

あと、ブレーキ音が格好良いです。




sponsored link





◯総評

乗った感じ、一番近いホイールはシャマルウルトラ。

レーシングゼロほどの絶対的な硬さは無いが、カンパのホイールに共通する「一体感」がBORAにもある。そして、おそらくはG3組が生み出しているカンパ独自の心地よい踏み心地も同じ。

ただスポークやリムの材質から由来するのかシャマルよりも乗り心地が良く、さらに空力も良い。

変な喩えだけど、シャマルウルトラにRS80+25cの快適性を足し、それを軽量化しつつリムハイトを上げたような感じ。

アルミホイールが何れかの性能を確保するために別の性能を多少なりとも犠牲にしているのに対し、このBORAは色んな要素をどれもハイレベルでクリアしている。


例えばレースで、ライバルが履いているホイールがこのBORAをさらに固くしたと言われるFulcrum Racing Speedだったら、急激な加減速やスプリントでは負けると思う。

また、ヒルクライムではハイペロンや9000-C24 TUのような超軽量リムホイールには勝てないかもしれない。

でも、30万円までで一本だけ選べるとしたら多分BORAを選ぶんだろうな、と思うくらいオールラウンダーなホイール。無制限ならLightweight選ぶかもしれないけど。


そしてもっとも重要なのが「とても楽しいホイール」であること。

その反応性の高さや快適性、空力の高さ、その他諸々の性能の高さが「どんな場所を走っても楽しい」という最高の結果を生んでいる。 

このBlogでは以前にも記事に書いたが、とにかく僕は楽しいという感覚を最重要視するのです。

というわけで、もう大大大満足。 


このホイールがくれた驚きと快感は「初めてクロスバイクに乗った瞬間」を思い出させるほど強烈なものでした。
今まで変えたあらゆる部品の中で、もっとも効いた!と思ったモノです。
本当に、買ってよかった! 



とりあえずは第一印象を書いてみました。

ヒルクライム性能やロングライド性能、フレームとの相性などはもう少ししっかり走ってから改めて記事にしたいと思います。

あと、ワイドリムの効果を試すために従来のBORAにも乗る機会があればいいなぁ。


おまけ

写真-2014-09-02-3-57-38
 


『カンパニョーロ完全読本』を眺めていて気がついたのですが、ULTRA twoになる前のBORA ULTRAって前後で54万もしたんですね…

最近の立体感のあるステッカーも良いですが、この頃のシンプルでのっぺりしたロゴが一番好きです。